SBS-3 は、英国Kinetic Avionic社によって開発製造、2005年に販売が開始された初代SBS-1、先代SBS-1e、SBS-1eR の後継機種です。 実際に運用されている
1.09GHz のSSR(二次監視レーダー)の 信号(Mode-S/ADS-B)を受信解析して、航空機の様々な情報をPC上に表示することができます。
SBS-3は、先代SBS-1シリーズから機能 を踏襲していますが、受信機ハードウェアが新しくなり、内蔵している受信機がSDR方式となり、受信周波数範囲は、27MHz〜980MHzと多機能化、広帯域化がなされています。
固定使用はもちろん、ノートPCを使ってのポータブル運用の機動力も持ち合わせ、向上しています。 SBS-3では、Ethernet への接続機能が標準装備されています。
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【SBS-3 仕様概略】
型式名 |
SBS-3 |
受信周波数 |
1090MHz |
アンテナコネクタ |
SMA-J 50Ω |
電源 |
USBより供給 / 100mA
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外形寸法 |
188 x 97 x 30 mm / 175 g |
付属アンテナ長 |
245 mm |
製品改良の為、仕様、外観は変更することがあります。 |
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屋外受信用アンテナ 1G09-GA
弊社では、SBSシリーズ用の屋外設置型の専用受信アンテナ「1G09-GA」を開発致しました。 2段コリニアDP型式で高性能で使いやすい特性を発揮します。 SBSシリーズや同様のSSRを活用するバーチャルレーダー用にご利用いただけます。
アンテナ直下型低雑音アンプ LNA-1090
弊社では、1G09-GA 専用の直下型低雑音アンプ「LNA-1090」を開発致しました。高利得ながら低雑音を実現し、1G09-GA の支持パイプ内に収められるように工夫されています。 SBSシリーズの航空機表示エリアの拡大や、外部アンテナと受信機間に比較的長い同軸ケーブルを使われる場合にご活用いただけます。また、電源を供給しない場合には、スルーする機能が組み込まれています。
1G09-GA |
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二次監視レーダー
(SSR:secondary surveillance radar):
地上のアンテナから質問信号を出すと同時に,機上のATCトランスポンダーからの応答信号を受信し,航空機を識別するとともに,距離,方位,および飛行高度や,非常信号などの航空管制に必要なデータを指示器上に表示するもの。最近,民間輸送機には高度信号を出す機能(モードCという)を有するATCトランスポンダーの装置が義務づけられる方向にあり,従来の一次レーダーより重要視されている。二次監視レーダーは,一次レーダーと同期して回転し,1,030MHzのパルス変調された質問モードパルスを発射する。機上でこの電波を受信すると,あらかじめ選択したモードと一致すれば,応答信号として1,090MHzでパルス変調されたコードパルスを発射するので,地上の二次監視レーダーはこれを解読して表示する。(航空実用辞典) |